オススメ書籍リスト

学部生・修士課程の大学院生向けに、管理会計をはじめとした会計学のおすすめテキストを紹介します(日本語のもののみ)。管理会計研究に活用できる書籍も紹介します。

管理会計・原価計算のテキスト・専門書

公会計のテキスト

  • 総務省webサイト「地方公会計の整備」
    • 公会計、特に新地方公会計や統一基準といった近年の地方公会計改革に関する資料は、総務省webサイトに大量に掲載されている。ここに掲載されている報告書や会計基準等を要約している公会計のテキストは多い
    • 公会計のテキスト読んで、さらに詳しく公会計のことを知りたければ、一次情報であるこのサイトを参照すること

簿記のテキスト

  • 『検定簿記講義』シリーズ
    • 大学教員の中でも日商簿記検定に詳しいとされる執筆陣が書いたロングセラー。とりわけ2級・3級のテキストは分かりやすく、例題・練習問題もそれなりに充実しており、何より安いのでおススメ。尻無濱が担当する簿記関連の講義では教科書/参考書として指定することが多い
  • 滝澤ななみ『スッキリわかる日商簿記』シリーズ
    • 資格の学校TACに所属している(とされる)滝澤ななみ氏が書いた、評価の高いテキスト。図表やキャラクターが登場した方が分かりやすいという人にはこちらをおススメする。尻無濱が学生だった頃にお世話になったテキストでもある

財務諸表分析のテキスト

研究方法論一般(文書作成法含む)

  • アドラー・ドーレン(1997)『本を読む本』講談社学術文庫
    • 難解な本、長大な書籍を読む際の技術を実践的に解説。この本に書いてある通りに本や論文を読まなければならないというわけではないが、本や論文を読むときのテクニックとして参考になる。私自身も、一部は実践しています(例:目次を読み込んで全体の構造を頭に入れてから本文に入る、など)
  • 久米郁男(2013)『原因を推論する:政治分析方法論のすゝめ』有斐閣
    • 因果関係の推論について、定量的な方法、定性的な方法を事例に基づいてわかりやすく解説。最近の方法論に関する論争にも触れられていて、読み物としても面白い。個別の研究方法を学ぶ前に読んでおくとよいだろう。ただし、この本を読んだからといってすぐに研究ができるようになるわけではない

質的研究方法

社会統計学・心理統計学・計量経済学

  • 山田剛史・杉澤武俊・村井潤一郎(2008)『Rによるやさしい統計学』オーム社
    • 心理統計学を、Rという統計解析用のプログラミング言語で実際に分析しながら学ぼうという趣旨の本。実際に手を動かしながら勉強でき、解説も丁寧なので、卒論をやるのに十分な実力はこの本だけでつく
    • ただし、管理会計研究では実験データを使うことが稀なので分散分析はほとんど使わない。その部分は読み飛ばしてしまって構わないだろう